黙ってみている青い空/るるりら
 
ていた
目の見える人々が様々な苦労などしなくとも
盲人が 枝にぶらさがった林檎のおしりを天に向けるだけで
林檎は簡単に 新鮮な実を 目の見えぬ人にも与えた

ひかりが満ちていることを
林檎は ひとつの実で 盲人に語った
林檎をふたつに割ると 中心に蜜があるように
樹を心に持つ人には ひかりに包まれていることを
林檎は 黙ったままで 空に示した 

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おはようございます。メビウスリングという詩のサイトで【林檎】の詩を投稿しあって
あとで 合評しようという勉強会に投稿した作品です。

もしよろしかったら、ぜひ 御参加くださいませ。
http://mb2.jp/_poem/295.html-525#RES



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