口の背景/
はて
透明なんだ
体に積もる言葉の背景は
重ねるごとに同じ色のインクの文字は
読みづらくなる
言葉にするとき
一つの穴から覗き込み
探し出したものを読み上げているけど
その構造が遠くにあった文字を
口に近づけて
溢れる言葉を混乱させる
詰まる言葉は判別不能のまま
垂れ流す
よくよく眺めて見れば
同じ言葉が大小様々で
流れていく
体に積もる言葉のキャパは少なく
一つの言葉で埋め尽くされてしまう
こともよくよくあることなんです
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