ゆるし/葉leaf
季節をなめらかに接続するもの
日の落ちる時刻を厳密に推移させるもの
樹の葉を色づかせ稲を実らせるもの
それがゆるしというひとつの着陸
世界にはあまねく壁がはびこり
次から次へと棘が生え出て
その場その場での高まりとして
怒りという坂ができあがる
坂を上っては上手に着陸すること
それがゆるしというひとつの原理
宇宙で星が爆発して煮えたぎっていても
徐々に冷やして小さな岩にしてしまうもの
それがゆるしというひとつの法則
人もみな同じように着陸していく
ゆるせないものもどこかでは果てる
その果てる先で着陸する
季節をなめらかにつないでいくために
人も一つの法則になって
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