けれども/
昼寝ヒルズ
ふと
ほほえみの切れはしを
思い出す
靴紐を結ぶ時
信号待ちで雨を見ている時
紙コップでよかったのかもしれない
少なくとも
割れることはなかったのだから
けれども
けれども
繰り返す波の中から
一枚の切れはしを
いつしか
潜水艦に乗って
探し始めていた
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