無限/葉leaf
荷物を整理している人間ではない。私の地図は私固有のものであり、その固有性は無限の世界で初めて生み出されるものだった。私を照らすのは無数の星々であり、もはや唯一の特権的な真理などなかった。
閉ざされた部屋から開かれた世界へ、均質な空間から不均質な個性へ、単一の真理から無限数の真理へ。外部が広く多元的な荒野になるに従い、私の内部は強く柔軟な意志を備えなければならなかった。私は自らの固有性をしっかり把握しなければならなくなった。世界が無限に拡散していく中、それに対応するように、私は唯一の強固な意志を育まなければならなくなった。
道なき道を必死に歩いていて、ふと見上げると満天の星空。私は軽いめまいを感じながら、そこにいくつかの星座を描く。それらを暫定的な指標にしては未来という無限に固有の地図を差し出す。私にもはや部屋は要らない。私の身体、このしたたかで柔らかい身体は部屋以上の容量を持って無限を呼吸する。地図を一枚書き上げるために私には唯一の人生が与えられた。この文章もその地図の一端に過ぎない。
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