きこえる(ゴル投稿)/百均
た僕は、待ち合わせをした駅にむかった。僕には親がいなかった。正確には正しい親がいなかった。僕を産んでくれた母は僕を産んだあと、交通事故で亡くなったそうだ。オヤジは僕を産む前に崖から身を投げてしんでしまったらしい。僕は遠い親戚の家に引き取られた。だからどうした、という訳じゃない。僕はとても幸せに暮らした。子供のいなかった叔父さんにとって、僕はまるで本当の親子のような扱いの中で育てられ、今まで生きてきたし、僕が関係をいくら断ち切ろうとしても叔父さんは僕をまるで本当の息子のように手放さかなかった。まるで安いメロドラマみたいだと、最近覚えた言葉を言った時は、張り倒されて頬が真っ赤になった。話を戻そう。僕は
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)