きこえる(ゴル投稿)/百均
僕の隣に座っていた人が死んだ。それは呆気ない春の日の出来事。僕たちはその日待ち合わせをして、同じ電車の同じ車両に座った、中学校の同級生だった。なぜ死んだのかはわからない。ただ、僕たちが昨日この場所で会う約束をして、その時にお互いたのしい時間をつぶせるように、お菓子やゲームを持ってこようと決めたことは覚えていた。なぜ死んだのかはわからなかった。警察の取り調べが始まったあの日、僕は学校をサボっていた事実だけが浮島みたいに僕を地面に下ろしてくれなかったから、しつこく疑われたのだった。しかし、死因も分からなければ、死んだ理由もわからないし、僕たちの関係に同級生以上の関係はなかったから、すぐさま開放された僕
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