しないで/瑞海
今度
あなたが見上げる空は
きっと満月だろうから
その日がやってきたら
振り向かないで
後ろを見ても
風が吹いているだけだから
一緒にしないで
今持ち合わせている気持ちは
今しかない唯一のものであるから
同じ気持ちを経験したなら
これからも同じことを繰り返して
しまうだろうから
言わないで
あなたの言葉を追いかけてきたけれど
私には体力がなかったみたい
もう足も動かないから
誤解しないで
嫌いなわけじゃない
ただ身を切るような冷たさから
自分を守りたいだけ
それしか方法がなくて
思い出さないで
私のことは
砂のように
波にさらわれたとして
みてください
頭が
耳が
痛い
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