想い/もっぷ
 
あるいは
日々をしるすことを覚えた

神の名を
(信じていないのに)
口にするようになった


有限のなかで
せいいっぱいの 生き方を
している

彼女は

出会いを図った神を
恨むことはしない
むしろ

捧げる祈りは感謝に満ちている


見守っていてくれるのが路傍の あの
梅雨どきの雑草

だけだとしても

幸がどれだけ薄くても
それでも

生きていて良かった と



生きていて良かった、と


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