うつくしい うんこ/るるりら
鼻を
こんなふうに
なるだけ ちかづけてねぇ
純心に頬を赤くして
空気をかきあつめる仕草をしながら
話すのだった たのしそうに
すっかり お婆さんのはずの その方の
少女のような ほほえみ
彼女は、さくらみたいに 言ったのだ
「すきだったのよ あの しごと」
ほほえみは 光り輝き
すべてのことがらが みえない色彩が鮮やかに
躍っているのを 私は感じた
彼女の話を聞いていると、 私にも 確かに見えたんだ
うつくしい うんこ が
それにしても
うつくしい ほほえみ が
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