あなたの詩にはセンスがない。/左屋百色
 
夕陽が
巨大な刃物に見えると
あなたは言う
浴衣の袖に
夏の終わりをぶら下げて
つま先で感じる
感じているらしい
闇とか、それ、本当か。

八月の深い所で
あなたが書いた詩は
センスのない刃物だった
夕陽に反射して
そこらじゅう光輝いていたけれど
あなたの詩が
輝いたわけではない
勘違いして
つま先で蹴り捨てる
蹴り捨てたらしい
石とか、それ、比喩か。

とても大切なことだから2回書きます

あなたの詩にはセンスがない。
あなたの詩にはセンスがない。

比喩の雨など降らないのに
ほとんどない技術の傘を広げ
ユーモアの風に吹き飛ばされ
まるで
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