どうしたらいいのかわからない/もっぷ
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが
彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる
それらは歌で
リフレインが特徴
しかもどれもがかなしい調べ
それらは歌で
暗喩が特徴
だけどわたしにはすべてが視える
懐かしいけど近すぎる
きのうみたいによみがえる
時間を超えられるなら
走っていってだきしめる!
だからもう泣かないでと
引き出しに言って
そっと閉じたのだけど
歌の一つがすばしこかった
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