星形の指くくり/崎山郁
昼会った友人と
朝まで一緒にいた
夜 ベッドの中で
(お前さ、もし俺が今お前としたいって
言ったらどうする?)
と聞かれた
彼にしては珍しくもって回った言い方だった
私は
(勿論あなたと寝ることに関しては異存はないんだけど
今日はちょっと無理かなぁ、またこの次にしようよ)
と答えた それを聞いて
彼は
(奥さんっ!)と言って私に抱きつきかけ
私は
(だめだめ、肉屋さん、よしてっ)
と笑って答える
それから私たちはちょっと真剣に
自分たちの
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