真鍮の都/るるりら
おさなごには まず ハーモニカが あたえられる
くちびるにあたる真鍮のつめたさに
まぶたは すこし 重くなり
息を吹きかければ
こころは しだいに透けてくる
ひとつひとつの客席に
金管楽器が置かれ
楽器に手が触れたら もう
だれひとり席を立つものはいない
人々の身体は もはや黄銅と化す
だれひとり音をはずす者も いない
ステンドグラスすら おなじ波長で揺れている
※ゴルコンダ参加のみなさまへ
ひさしぶりに参加させていただけて嬉しいです。
なんだか納得できなくて ゴルに出した投稿作品を大幅に改編しています。
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