テポドン/末下りょう
知らない人と話しちゃだめってお母さんに言われてから
ずっとテポドン飛ばしてる
知ってる人とうそ言いあって
悪気はなくて喜びあって
それはそれでラッキーなんだ
テクノカットは夏の終わりに斬りつける
テクノカットは夏の終わりに斬りつける
また僕たちを飛び越えて遠くの海に落ちていく
爆発なんて見えないよ
発射だって見えないのだから
ここからも、そこからも
テポドンなんて飛ばすだけ
寂しさと退屈を混ぜあわせて飛ばすだけ
裏切り者が消えていく
なに信じたかも忘れてるのに
こっちみて
きのうの雨に濡れた洗濯物
日が落ちるころ、お母さんの部屋
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