亡き父へ/
佑木
きょうは お父さんの
人差しゆびに つかまって
公園へ お散歩
お父さんの
目がいつもより やさしいので
靴を鳴らして うたを歌う
ときどき見上げる
お父さんの その瞳
森の木々が白く ちいさな君の
うしろで 揺れて
あかるい空の 平凡で ささやかな休日
あの遠い日差しを ぼくは忘れない
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