センチュリーハイアットホテルとブタのブギ/オダカズヒコ
 
ーで殴り 気絶させたあと

センチュリーハイアットホテルへ向かって
車を走らせた

後部座席にクタッと
ブタは気持ちよさげに
眠っているかのように 目を瞑っていて

ホテルに着くとスィートルームには
ブタの名前ですでにチェックインはされていた
3時間くらい待ったが
ルナという女は
とうとう現われはしなかった

気絶したままのブタを
ふかふかのベットに寝かしつけ

センチュリーハイアットホテルを後にした
バックミラー越しに夜景の傾いていく
ブタと居たこの街を残して
僕は再びインターへと車のハンドルを切った

センチュリーハイアットホテル
そこは
ブタとスィートルームと
ルナとジャカルタの在る街だ


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