センチュリーハイアットホテルとブタのブギ/オダカズヒコ
 

センチュリーハイアットホテルの
スィートルームだ
もちろん
そのまま国道へ出てくれればいい

「悪いがブタ君 僕はこれから
 女の子を迎えに行くとこなんだ
 すぐに降りてくれっ
 今すぐにだ!」

ブチ切れた僕はブタの目を真正面から
見据えていうと

ブタは葉巻に火をつけて
とても静かな物腰でこういった

ここから日本海はとても近い
耳をすませば
海風をこの手でつかめる程の距離だ
ゴォゴォってさ
まるで絶滅した世界の果ての後
子供たちが互いに抱き合って
脅えたて泣き喚く声のようだよ

とりあえず5分くらいの力で
ブタの胸倉をブン掴んで
グゥーで
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