光について/本木はじめ
 
青空と巨大な廃墟を胸に秘め光について話す放課後


手放した空がいつしか晴れ渡るようにあの日が頷いている


永遠が一瞬になるあの夏に黒板消しが落ちる瞬間


枯涸してしまったならば枯涸した詩を書けばいい海となるまで


現実に夢の枯野と名付けても誰も気付かず何も築けず


青春における沸点まだ意識できずに過ぎた日々の煌めき




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