譫言/kaz.
 
るものか、
何故こんなところにポケモンが
流れてしまう必要があるんだ。
ここに入ったら最後、
二度と出れないんじゃないのか。
「あいつは水中網を破壊するんです
まあ、
自業自得といったところでしょうか」

咄嗟に出た右腕が、
管理員のせせら笑いを突き飛ばしていた。

もういい、
俺が助けにいく。
鉄柵に足をかけ、
「それは止めて下さい!」
突き飛ばしたばかりの管理員が、
ベルトをがっしりと掴む、
糞、邪魔すんな、
俺が助けに行くんだよ、
「水流に巻き込まれたら、
もう二度と生きては帰れませんよ!」
俺はそいつの顔面を、
昨日、すっかり乾いた靴で蹴飛ばし
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