花氷/
草野大悟2
とけてゆく
森の、
やわらかな落ち葉のうえに
ゼリー状のものに包まれて、
ふるふると
産みおとされていた
ことば。
( しんでしまう
夏の中に立っているきみ
、と
氷のなかの
ことば。
( とけてゆく
朝
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