「時」/美砂
 

わたしは小学生のとき
時そのものをあきれて
見ていたことがあった

時は昼寝をしているみたいに
動かなくて
おおきくておもたくて
自分を
もてあましているように
見えた

・・・とにかく
時は
生きていた



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