一色海岸の思い出/番田
浜辺を歩いた
ここでは きっと どんなことでも
許されるのかもしれない そう思いながら
私は 浜辺を歩いた
ウミウシ そして 砂底にいる
カレイの姿を見た 確かに
海の中にいたのは
色々な生き物たちの姿
そして日が暮れたので
私はそばのテーブルで
カクテルの中を日が暮れるのを見ていた
薄くて それは 味がしなかった
たぶんそれは潮風に腐食されて鮮やかだった
私の体に 一枚の枯葉
この浜辺にBGMはいらない ただ
私は枯葉のような波の音をききたいだけ
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