ジーンズのデザイン/瓜田タカヤ
 

知り合いならそんなことが多少あっても良い。
それは先があるからだ。
中途半端な知り合いとの中途半端な会話は、
お互いが仲良くしていこうと努力するやさしさであるだろうから
その場合のすわりの悪い会話は、許せるのである。
なんか初めてセックスしあう時みたいで、切なげで可愛げでいいのだ。

でもたとえマニュアルっぽいお店でのやり取りであったとしても
もしかしたら、そこから新しい人との出会いのきっかけになるのかもしれない。

神様がどこかで「ああ 今その店員に話しかけて友達になれたら、そいつと
バンド組んで大成功する唯一のチャンスだったのになあ!バかめ!」とか
大げさな運命の車輪
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