言葉遊び/若桜
降る雨が止むまで 古恋(ふるこい)が病むまで
空を見つめ 空(から)の箱を手探りで探す
火と人が倒れる姿を 残酷に観つめる私は他人(ひと)で
君が悪いと 気味が悪いと責める事が出来たなら
糸の様に絡みつく 意図を断ち切る事も出来たでしょう
最愛の貴方が 最哀の人に 再逢い願うなら 砕愛さえ堪えて
彩藍の色を抱きながらどうか 泣かせて 啼かせて
鮮やかな配色の 冷たい敗色の
宙(そら)が孤独を 宙(ちゅう)に漂い叫ぶなら
貴方の望みどおり 闘いに臨みます 例えそれが 志と死を交錯させた物でも
湧き上がる感情が判らなくて 解った頃には別れが待つ
故意の乞いに身を任せて 請いの恋に身を負かせて 濃い恋に魅を蒔く
最愛の貴方が 最哀の人に 再逢い願うなら 砕愛さえ堪えて
彩藍の色を貴方だとどうか 思わせて 想わせて
幾さの往く先に 戦があるの?
降伏すれば 幸福になれるの?
空(そら)が墜ちる だって空っぽだもん
空(から)の身体を 哀で満たさず 愛で充たして
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