銀の雨/
レタス
さらさらと
霧雨がふり
渡すのは
銀砂のような
きみの頬笑み
窓越しに
銀の雨降り
珈琲の
苦さに映る
君の面影
てのひらを
静かに濡らす
銀の雨
微かに過ぎる
時計の音聞く
さめざめと
肩を濡らした
銀の雨
時を越えては
苦い味する
伽羅香を
焚いたゆうべに
咲く花は
銀色かおる
甘い残り香
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