現代詩フォーラム ランダム道中千人斬り 其の参拾六〜其の四拾壱/熊髭b
相手と付き合っていると、
ああ、俺の思っている感覚なんて囚われたものなんだなあ
と思うことがよくある。
まあ、そうすんなりとは受け入れられたりしないんだけどね。
好きを受け入れるのは簡単だけど、
よくわからないものを受け入れるのは、結構労力がいるのだ。
ただ、間違えてもらっては困るが、謎と理解不能は全く違う。
謎とは嗅覚的な感覚で捉えられるもので
理解不能とは、論理的感覚でとらえられるものだからだ。
「何だかよくわからないけれども、そこには自分の知らないことがありそうだ」
という感覚がここちよいことかといえば、
ここちよいこととは断定できない。
明らかにそこには、好
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