「かおるのおと」より (五首)/
もっぷ
ぐるぐると渦巻くものを描く少女いとけなさからそれは太陽
青空を隔てる窓か潮騒と昔日の風を隔てる窓か
あの日とかあの時とかをわたしも持ついまもういない命との日日
お布団にうつぶせて泣くいまわたしその訳を持つ生きている命
暗がりの病床だから歌は無理決めつけないでと思い出が呼ぶ
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