みずから/るるりら
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か
床の飴色は頬に ひんやり
水飴にもなれないまま
わたしの良からぬ電気を逃がすように アースを探してみます
はらばいのララバイ
ころがっている こころ
しずかに しずまる熱
いちばん低い場所で
あらゆる磁力に逆らわず
みずから は
みずのように
流れてゆくのでありました
嗚呼
遠くで、みずの おと が します
近くに清水が湧いているからです
裏山では バナナの花が咲いて
ここは 日本だからバナナなんて
そんなバナナと思っていたら
昨日になって
ほんとうに 裏の山にバナナを植えた人と出会いました
この日本は、 すっかり 熱帯になってしまい
ただもう
みずから
みずのように
アマゾンへと 流れているのでありましょう
たかしくんが 熱中症で逝った あの年の夏が
今日も 流れています
けむりになった日は、六月の終わりだというのに
さくらが 咲いていましたね
今日は、
グロリオサが 綺麗です
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