forget me,not,forget-me-not/はて
ダンデライオンを
口に隠してキスをしたら
あなたは苦味に驚いて離れようとしたから
顔を抑えて あなたの口に移してあげた
慌ててむせながら吐き出した
私は「体にいいらしいよ」と教えてあげて
笑った
あなたは覚えているかな
キスが嫌いになればいいと思った
忘れられなければいいと思った
あなたは何度も口をゆすいで
それでもまだ残ってる感覚に
顔を歪めていたね
私の口に残った欠片はまだ苦味を
振りまいていた
あなたはこちらを振り向かなかった
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