kirakira/紺野 夏槻
 
どこか遠くで煌めくような
そんな言葉ばかりで飾られた歌が
どうしてあんなにも心地よかったのか分からない

あなたは虹や光や波や月といったうつくしい言葉だけを並べて
さようならもさりげなく同列に並べた

季節は少しずつ南へ移動するように
初夏から夏へ向かていく
長い坂道
白い校舎、あじさいの花
そんなな風景の端にある
違和感だらけの泥色の池の脇を
言葉をきらきらさせたあなたが
キラキラと笑う人と手をつないで歩いていく


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