Traffic jam /停滞/
 
Traffic jam /停滞

屋上の手すりに乗りかかって
海岸線まで続く渋滞を見下ろして2人笑ってる時は
まさか自分達があの中にいるなんて思いもしなかった

勢いよく滑走路を加速した機体は
そのまま離陸して
渋滞に巻き込まれたマヌケなドライバー達の上を飛び越えて
遠い空へと消えていくはずだったのに

俺らは飛べずに こうしてこの大渋滞の中
携帯で連絡を取り合っている
思うんだ
きっと俺らの目の届かないどこか遠くで
好き勝手に ブレーキを踏んでる奴らがいる

運転席から見える大型トラックは
馬鹿でかいエンジンをもてあまして
一人唸る

でも だから
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