HASAMI/竜門勇気
凍る配送に
夢は間引かれていく
とうの昔に
寂しさは友だちになってる
ギークの理屈も解るんだ
洞窟に吊り下げたカレンダー
怖くないものなんてひとつもない
焦りを貯めこんで腐った草を摘む
ある日嘆いて
そのまま貼り付いた表情が
もう何ヶ月もの間ここにいる
油で歪んだ水たまりで
そいつと目を合わせて遊ぶ
チンカス野郎が僕の好きなときにあらわれる
なんだかお互い楽しげだぜ
刺激のなれの果てはなんだか平和で甘い
届いた荷物を
コンポストに投げる
跳ねる水しぶき
乾いた腐敗
清潔で密な不愉快で明日を生きる
愛してる
愛してるぜ
眉に出来た膿の袋が
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