荷解き/はて
 
夜中に文字の束を積み上げていて

他の人が作った僕の知らない世界がそこにある
はずの本や紙を
積み上げていて

僕の目が時間を掛けて
解いていく
何ヶ月も掛けて

そこに
どれだけの他の人の時間が掛けられていて
どれだけの思いが掛けられていて

僕の思考はどれほど読みきれるのか
分からないけれど
懲りずに解いていく

他の人を
自分を
戻る   Point(3)