共感はいらない。/左屋百色
 
人を励ますような詩は
死んでも書きたくありません。
そんなことは
その人の
家族や友達や恋人や
知り合いに任せたらいい。
日常にある
雑誌や映画や漫画や小説が
切り取ることのできなかった
美しさを
雑誌や映画や漫画や小説と
同じように
よんでみたいのです。
あなたの詩に
あなたはいらない。
私は
あなたが何を考えているのかなんて
興味はない。
あなたが切り取る
美しさを
よみたいだけなのです。
私は
あなたに
そう思われたい。
誰の共感もいらないのです。


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