大躁転/じまさん
 
ある日ある時 
何の前触れもなく
ふとした拍子に
感情が高まり 荒れ狂い

真っ赤な熱い液体を噴き出す
それが私の血液だと知る
人々は真っ黒な闇を粉塵と呼んで
それに困り果てる

臨床医が研究を重ね
たくさんの予防薬を見つけるも
それが噴火をさまたげることは決してない

その山は何度も
マグマの起伏を繰り返し
周囲の住民は怯えさまよう 
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