大躁転/
じまさん
ある日ある時
何の前触れもなく
ふとした拍子に
感情が高まり 荒れ狂い
真っ赤な熱い液体を噴き出す
それが私の血液だと知る
人々は真っ黒な闇を粉塵と呼んで
それに困り果てる
臨床医が研究を重ね
たくさんの予防薬を見つけるも
それが噴火をさまたげることは決してない
その山は何度も
マグマの起伏を繰り返し
周囲の住民は怯えさまよう
戻る
編
削
Point
(1)