偽装/智鶴
 
刺さるよ
醜いばかりの僕の痛みが
似合わないと知っていても縋っていたから
君の世界に、もう僕は映らないよね
醜いまま成長した怪物さ

夢にしたいなら願ってみてよ
僕はいつでも其処に居なかった
君が必要な時にだけ生まれて来ようか
まるで始めから僕一人の嘘みたいなふりをして

「そんなに私を知りたいなら変身してみる?」
「虚ろな諦めが近付くだけだよ」

どちらも欲しくて
どちらも欲しくない
どちらも必要で
どちらもガラクタ

何でこんなに巨大になるまで気付かなかったんだろうね
僕にはさ
始めからどちらも要らなかったんだよ

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