偽装/智鶴
揺らいだのは感情で
誰かと違っていたいだけ
醜い事なんて自覚しているけど
哀しい言葉しか受け入れてくれないね
卑屈な痛みは気付かないくせに
始めから嘘だった訳じゃない
まるで水の中みたいな夜が襲い掛かって
命を懸けて夢を見てよ
響く声が届くなら答えて欲しいんだ
僕はどちらも欲しくて
どちらも欲しくない
無意味に巨大化した身体を持て余しては
自分を殺す方法ばかりを考える
せめて吐き出す言葉は美しくと願うけど
どれもこれも重過ぎて
世界を壊すものばかり生まれて来るんだ
変わることが出来ないなら
僕が君に似ている意味は何だろうね
まるで表裏一体
突き刺さ
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