窓としての目/朧月
 
私の目はすいこむ
言葉を 世界を
そのまま胸にすいこむ
想いを 世界を

正しいとかそうでないとか
判断するのをやめたい
とりあえず動きたい

なにもしないでいるのをやめたい

目はいそがしい
口をわすれたい

私のあいている耳はこわれている
でもね
君の声を想うんだ ときどき

この文字を君に
君の目にとどけ
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