自由への/斎藤 九
 
私にきっと何か足らないとしたら
羽を持って空を飛ぶことでしょう
地に足をつけて動こうにも
きっと限界があるから

鳥なるためには何度羽を羽ばたかさればいい?
疲れて擦れて地面に真っ逆さまに堕ちても
それは自己責任の域ですか?

だったら私は足を持つことより
墜落してもいいから
羽を持っていたいのです
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