丘肌の淋巴腺?/信天翁
 
   声帯を枯渇してしまった
卒寿のおひとりさまは羨望する

 梅雨入りまえのそよとの風が
庭木の梢をそっと愛撫するのを

      新緑っていぃなぁ
  おまえには話相手があって

    庭隅では去年の病葉が
想い出に屈しているというのに

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