メモを片手に/深水遊脚
 


主のいない部屋で汚れしか見ない心の隠し場所は言わない


「君を守る」歌を集めて火にくべる 情報戦に備え鍛える


笑顔の在庫が尽きて初めて迎えられる場所もあるのだ拉麺啜る


鍵かける手が震えてた足跡の染みで塗り潰された生活


妻刻む八分音符の足音に歩み合わせるメモを片手に

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