(砂浜に書かれた詩)への感想/渡邉建志
のだから。この題名がすてきだから。「かぼそい指をのばしてゆくのか」と続いていくのに、戸惑いを覚えるほどだ。
+僕はフレーズ主義者に過ぎないのだろうか。+
この詩人の有機的な文脈の糸を僕はいつも追えない。追いつけない。せめて、その片鱗を拾っていく、そうやって僕はこの詩人の詩を読んでいるような気がする。 +これは批評ではない。これは批評ではない+ 詩を碑文に喩えた人がいて僕はそれをすてきに思う。僕はシャンポリオンのようにその片鱗を拾っていく。古代エジプト語を知らない僕は、その片鱗を少しずつ拾っていくしかないのだ。
なぜ、手懸かりのない青空へ
たとえばこれだけを解読したとして、
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