小石/葉leaf
早朝の闇と静寂の中で、私は迷子のように灯りをつけて読書をしている。まだほとんどの人が眠りに就いている中、私だけが朝の闇の中に迷い込んでしまったかのようだ。孤独というものは青春の終焉とともに失ってしまった。私が朝の闇の中で感じるのは孤独ではなく、闇が私を吸い取ろうとする力と私が重力でもって自らを組成する力のせめぎあいである。朝の闇は厳密には静寂で満たされていない。闇がものたちに圧しかかるところで発される、硬い金属音で微かに満たされているのだ。
私は、学校でも職場でも、必ず必要悪の地位に就いた。これは望んでのことではない。社会において当然発生する人間同士の軋轢に、誰にも頼らず独り強硬
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