広場の悲しみに/
プテラノドン
になり石になり愛になり時間になり
月は車輪のように巡り出す その澄んだ冬の夜に
遮断機の乾いた音が響いている
四号線を飛び越えた 空間の中でピースは完成する
今夜 街は夜鷹に自らの名を告げるらしい
波状形に広るように立ち上がって倒れて寝転んだ
でぶっちょの歴史はめくらだが その反対側のレンズに
集約された半球の室内 その情景が儚くもあるのは
しゅんしゅんとなるやかんの音が
実に良く聞こえるのだ!
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