あなたが明日も日本語を読めますように/竹森
 
を剥ぐ、
酒場の人々の、その目のぎらつき、
その笑い方、その拍手喝采、
何十年も使い回されてきたカレンダーの、
半透明な、二月のビブラート、

三回、死んだくらいから、
何回、生きた事があるのか、確信が持てない、
誰も見たことがない私の裸と、
誰も読みたいと思わない私のポエム、
美しいのは、どちら?

一人だけしか
赴かなかった戦場を
花畑にしようとするな
君に捧げる、と題してしまえば、
何一つ、産み落とされない、私の日本語、
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