一群/もっぷ
 
風のあどけないそこは
ほんとうにすぐ、そこで
わたしは目を細めて手を振るしかし
わたしを 過ぎても わたしを
透かすように 行ってしまった一群の

残像を抱きしめて やがて
いつものように 止め処なく


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