廻る/ねこ歩き
に勘違いして
誰も探してない 未来が廻る
雪の降った十二月の東京で 二人は飲み込まれた
さあ、手を開いて すべて受け入れよう
仕方なく訪れる死を しばしのお別れを
さあ、手を開いて すべて受け止めよう
白々しく明ける夜を したり顔の朝焼け
それでは、中継が繋がっております
雑なモニターから 微か見えんのは過去の僕
記憶なんてそんなもんで 思い起こそうにも鮮明な必要はない
ただ忘れたくとも消えないのが 記憶ってもんで
誰も探してない 意識が回る
やがて無意識は宇宙に投げ出されて
誰も探してない 衛星が周る
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