廻る/ねこ歩き
誰も探してない 衛星が周る
指を差した子供の向こう側 闇に飲み込まれて
まさか夢見ているだなんて想像もしてない
母親は「星が光ってる」なんて嘘を吐いた
それでは、中継が繋がっております
雑なモニターから 微か見えんのは過去の僕
記憶なんてそんなもんで 思い起こそうにも鮮明な必要はない
ただ忘れたくとも消えないのが 記憶ってもんで
誰も探してない 衛星が周る
指を差した木漏れ日の向こう側 光に飲み込まれて
タイムスリップは常にしているんだ
日曜の夜 鼓動に耳を澄ませて 枕元で未来が呟く
知らぬ間に選択した くじ引きの正解が
まるで君だけのオリジナリティみたいに勘
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