歌うより他ない/永乃ゆち
うたってる
あの日ひとつの光が消えたことも
酔い潰れて忘れてしまいたいのさ
これからはお前がお前で光ればいいじゃねぇかって
あんたが言ってたことを
僕はいまだに信じてていまだに歌ってるんだよ
あんたのぶんとか
偉そうなことは言えねぇけどさ
あんたのためとか
恥ずかしげもなく言わせてくれよ
ねぇあの日あんたと見たあの空が
最後の美しさだとして
僕はこれから何を見て笑えばいい?
ねぇあの日あんたと聞いたあの歌が
最後の優しさだとして
僕はこれから何を聞いて泣けばい
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